機械安全の法律・規格と設計手法

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WHO/TBT協定とは|貿易の技術的障害に関する協定

WHO/TBT協定は、国際貿易の円滑化のために、工業製品の規格(任意規格)や、その規格の適合性評価の手続き(強制規格やらの要件が満たされとることの認証制度)の規制が濫用されることで、不要な貿易障害(非関税障壁)を起こさへんように、透明性を確保し、国際規格を基礎にした規格の整合化を進め、貿易障害としての基準・認証制度を可能な限り低減を目標に結ばれたもんやで。

WTO(世界貿易機関)のTBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)では、すべての加盟国に対して次の義務を課しとります。

  • 貿易相手国によって差別的に国内規格を適用してはいけへん
  • 国内規格は、国家安全保障上の必要性やら正当な理由があらへん限り、国際貿易上の不必要な障害をもたらす目的で作られてはならへん
  • 国内規格は、気候上の理由やら正当な理由があらへん限り、国際規格を基礎として作成せなあかん

日本は、この協定の発効に伴い、認証制度の国際整合化の推進を図った。さらに任意規格である JIS についても、国際規格のある JISを対象とし、整合化作業をしたけど、国際整合化を進める過程においては、特定地域のみで利用され我が国をはじめとして国際市場の実態を反映してへんもの、長期間見直されず現状の技術水準と乖離してもうたもの、環境上問題のある有害物質を使用すること定められてるものやら、国際規格の規定内容が不適切やさかい、JIS の規定内容に技術的合理性が認められるものがあることわかった。そやさかい、これらについては、国際規格を適正なものに改正するための国際規格改正提案活動を開始しで今に至ってる。

 

 

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