機械安全の法律・規格と設計手法

安全な製品を設計・製造するために必要な法律・規格の情報を紹介しています。

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相手に何かを伝えるときに、ちょっとしたポイントを掴めば、わかりやすい分析になります。わかりやすく伝えたいと思うならば、3の法則 (Rule of Three) を意識してみましょう。

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わかりやすく伝えたいと思うならば、3の法則 (Rule of Three) を意識しよう!
 

日頃は安全のことの話をしていますが、今日は「相手にわかりやすく伝える」ための技術を紹介します。私自身は、文章を書くのはどちらかといえば苦手ですが、仕事柄そんなことは言っていられません。だから、技術者として文章の書き方を論理的に学んできました。その一部を紹介してみます。

 

相手に何かを伝えるときに、ちょっとしたポイントを掴めば、わかりやすい分析になります。わかりやすく伝えたいと思うならば、3の法則 (Rule of Three) を意識してみましょう。

 

 

今日は、3つの話をさせてください。たった3つの話です。

 

3の達人:スティーブ・ジョブズ

コンピューター革命はカリフォルニア州の家のガレージから起こりました。スティーブ・ジョブズが友人のスティーブ・ウォズニアックが自作したマイクロコンピュータ「Apple I」を販売するために起業を決意したのは1976年でした。ウォズニアックは「Apple I」を開発したエンジニアでした。一方ジョブズは、コンピュータ革命を起こす上でのコミュニケーションが果たす役割を理解したマーケティングの天才でした。

プレゼンテーションの神様であるスティーブ・ジョブズは、ほぼすべてのプレゼンテーションに 3の法則 (Rule of Three) を使用していました。例えば、2007年1月9日の基調講演でジョブズは「タッチ操作のiPod」「携帯電話」「インターネット通信」という「3つの」製品の特徴をゆっくりと繰り返し聴衆に語りかけ、最後にその3つの製品を1つに組み込んだスマートフォン「iphone」の素晴らしさを聴衆に語りかけたのです。

 

多くの印象的な言葉を残したジョブズでしたが、中でも2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、自らの生い立ちや闘病の苦労を織り交ぜながら人生観を語り、感動を集めました。そのスピーチもやはり「今日は自分の人生から3つの話をさせてください。たいしたことではない。たった3つの話です。」から始まりす。

スティーブ・ジョブズのプレゼンの哲学をもっと知りたい人は、次の本をお勧めします。詳しく知りたい人は、次のバーナーから本の内容と読者の感想を読んでみてください。

 

の法則 (Rule of Three) を意識しよう!

さて、今回の話は「3の法則 (Rule of Three) を意識しよう!」です。これは、マジックナンバー3という言葉でも知られています。ジョブズが挙げる要点は、必ず3つありました。コンサルティング業界では「要点を3つにまとめる」ことで説得力が増すと考えられています。なぜ、3つか良いのかは諸説ありますが、3つの数は 充足感や安定感を与えるマジックナンバーだからというのが一般的な理由のようです。ここでは、そんな理由はさて置き、何かを相手に伝えるときには、3の法則(Rule of Three ) を意識してみましょう。例えば、要点を3つ挙げる、結論に対して根拠を3つ挙げる。これを実践してみましょう。あなたの身の回りのキャッチフレーズ、スローガン、見出しを見てみましょう。間違いなく 3の法則(Rule of Three )に出くわすはずです。

 

 

 

3は魔法の数字です。

伝えたいことがたくさんあっても、一度に多くの情報を伝えてしまうと相手は混乱します。長い説明は、相手の理解を損ねてしまいます。そのようなときには、「この製品には3つの機能があります」「今日お話しすることは3つです」と、3つに絞り込んでみましょう。これだけでも不思議と説得力が増します。


 

youtu.be

 

♪♪♪
3は魔法の数字だね
そう、不思議な数字
いにしえのどこか、神の力で
魔法の数字を手に入れた
現在・過去・未来、
信仰・希望・慈善、
心・技・体、
魔法の数字を受け取ったんだ

三脚には3つの脚が必要だ
三輪車は3つの車輪だ
三角形には3つの角があり
三角形には3つの辺がある
それ以上でもそれ以下でもない
もう疑うことは何もない
3が不思議な数と気づいたよね...…
♪♪♪

 

MSDコンサルティング